チャイムが鳴ったら帰りましょう。

思いつくままに飽きるまで書きます。

Nintendo Switchについて

Nintendo Switchスプラトゥーン版が売れました。

買っていったのは誕生日が近い男の子とそのお母さんでした。

「人気商品のため在庫がない場合がございます」との注意書きのなされたダミーケースをもって、半ば諦めの表情で「無いですよね...?」とレジまで来てくれました。


その日、丁度その30分ほど前に奇跡的に1台だけ入荷して店出しした後でした。

「ほんっとうにラッキーですよ!さっき入ったところで、この1台だけです!」と伝えると、男の子とお母さんは顔を見合わせて興奮の様子を隠しきれないようでした。

「これ買ったらもう今年はサンタさんも来ないよ。誕生日も無し。お年玉も我慢。それでもいい?」

とお母さん。

一瞬少し迷いの表情を見せたものの、心を決めて強い目で頷いた男の子。

「絶対兄ちゃんも喜ぶな!!」

なんて言いながら。

今年のクリスマスはサンタさん来ないからって、お母さんの言うこと聞かずにゲームばっかりしちゃダメだぜ。


同じ日にレジまでやってきて「Switchっていつ入荷するか分かる?」と尋ねてくれた山田孝之似の男性のお客様。

「ごめんなさい、Switchの入荷は分からないんですよ」

と詫びると、

「そっか、ありがとな!」

と一言。店の外へと向かわれました。

丁度このとき、バックヤードで担当業務をしていた社員さんが出てきて、僕に今丁度ごく数台だけ届いて、まだ店だしもしてないとの言伝をいただきました。

急いで店の外へと向かう先程の男性に声をかけ、

「今届きました!まだ店だしもしてないので今なら大丈夫です!!きっと今日中に売り切れちゃうと思いますけど、お取り置きはどういたしましょう?」

と伝えました。

すると男性は唖然とした様子で、

「え、今??ほ、ほんまに??!取り置きしてもらえんの??ほんま??いいの?!?」

と何だか頭がパニックになってるみたい。

もちろんですよ、と伝えると、

「ほんまにありがとうな!ダメもとやったんや。ありがとう!!」

と男性。


これらの様子を見ていたスタッフ仲間が、

「くっそー、俺も狙ってたんやけどな。休憩時間までは残らんかったか。まぁいいや、本当に欲しい人に買ってもらえて良かった。」

と言ってました。

『本当に欲しい人に買ってもらえて』?

欲しい人が買う、それって当たり前のことじゃないですか?

残念ながら、現状当たり前じゃないんです。

売価3万円強のゲーム機は、インターネットじゃその倍近くの値段で取引されてます。

そうです。

転売屋です。


子どもたちを笑顔にするはずのゲーム機で、金をもった大人たちが薄ら笑い。

運さえあれば2万円の臨時収入の出来上がりです。

お誕生日とクリスマス、お年玉を全部合わせてやっと定価に手が届く子どもたちが、その倍の値段にどうして手を伸ばすことができましょうか。

ご購入いただいたお客様によって、行き先や使い道は全く変わってきます。


こんな平和な田舎でも、残念ながら転売屋は存在します。

うちの店にもしょっちゅう電話がかかってきて、Switchはあるか、いつ入荷するか、と聞かれます。

店頭で運悪く転売屋に当たってしまうと、在庫はこれ1台だけかと聞かれます。

内容は言えませんが、うちの店でも転売屋対策にいくらかの手は打ってます。

ただ、100%転売屋に渡らないようにするのは正直どこの店であっても不可能です。

だからこれはもう転売屋が自主的に転売を自粛するほか、100%の転売防止は不可能なんです。

出来るなら僕たちも、あの目を輝かせてお兄ちゃんと一緒に遊ぶのを楽しみにしてる男の子やダメもとで声をかけてくれた男性のような方に販売したい。

Switchの転売をやめてください。

あるいは、任天堂さん、供給量を上げてください。

今回入荷ぶんは幸い転売屋の手に渡らず、本当に欲しがってくれているお客様に販売できました。

次回入荷の際、ダミーケースを持ってレジに並んでくれるのは、開けもせずに横流しにしたりせず、ゲームをプレイするのを楽しみにしたお客様であることを祈ります。


ではまた。