秋の涼しく、澄んだ夜に品のいいジャケットで着飾って夜道を歩くのは、気分がいいです。
なんだか洒落た映画のワンシーンを演じてるようで。
最近は四季と言えども秋がなく、夏が終わればその瞬間に冬という極端な気候だったように思いますが、今のこの気候を秋と言わずして何を秋と言うのでしょうか。
僕は昔から金木犀の香りが好きで、金木犀の香りは秋の香りなので、秋が好きです。
紅葉も綺麗ですし、食べ物も美味しいです。
まぁ、そんなことはどうでもいいんです。
別に秋について語るようなことはこれ以上ないので。
今回はジャズについてということで、音楽経験もない僕が偉そうに語るわけなんですけども、この場じゃ僕が一番偉いので、別に僕みたいな素人が偉そうに語ろうが文句は受け付けません。
そもそも何故僕がジャズについて語ろうかと言うと、オシャレでカッコいいからです。
ロールアップするとチェック柄が出てくるチノパンが好きな中学生みたいな理由なんですけど、まぁ単純にいえばそういうことです。
何事も始めるきっかけというものは非常に単純明快で、男の場合はその多くが女の子にモテるためなんですけども、僕は別にモテるためにジャズを聴いてるわけではありません。
お洒落な生活に憧れるからです。
僕は女の子にモテるのがお洒落だとは思わないので、別にモテたいとは思いません。
強がりだと思ってもらっても結構ですが、僕はそんな知らない誰かから持たれてる印象なんかに興味はないので。
じゃあ何故お洒落な生活に憧れるかと言うと、それがかっこいいと思うからです。
勘違いして欲しくないのは、かっこいいと思われたいのでなく、自分で自分をかっこいいと思いたいからだということです。
それだけで渋滞待ちも20倍くらい楽しくなります。
日本じゃナルシズムは否定されがちですが、僕は自分に自信しかないのでわざわざ自分を否定して価値を下げることはしません。
そっちの方がかっこいいので。
話が逸れたので、ゆっくり軌道を戻しましょうか。
かっこいい、という言葉を多用したので、それに便乗して続けます。
僕は何に関しても知識があることがかっこいいと思ってます。
別にニワカだろうが何だろうが、何の話をしても「それ知らない」「興味ない」じゃなくて「あまり詳しくはないけど、◯◯だよね」と言える方が良いですし、頭が良い人の方が好きなので。
だから最初に一般常識程度の知識として身についたのはクラッシックでした。
ベートーベンやバッハなどですね。
僕はメンデルスゾーンやヴィヴァルディ、ブラームスなんかも好きです。
しかし、クラッシックはあまりにドレスが過ぎるような気がします。
ライブというよりコンサート。
なんだか生活に根付くというよりも芸術として独立した感じ。
だったらジャズの方が日常生活と共にあるような感じがしません?
ほら、クラッシック喫茶はあまり聞きませんが、ジャズ喫茶って珍しいもんじゃないでしょ。
珈琲に合う感じ。
あ、珈琲は若干中毒なだけで別にかっこいいから飲んでるわけじゃないです。
豆や煎り方にこだわるのはかっこいいからですが。
段々ジャズに戻ってきました。
こうしてジャズに興味を持ち、かっこいいのを聴いてみようと思ってインターネットで調べ、出てきた曲を聴いてみると、最高にカッコいいんですよね。
それまで歌のある曲しか聴いてこなかったのがバカバカしくなるくらいにハマって、ずっと聴いてました。
それからウォークマンにお気に入りを数曲入れて持ち歩き、気取って歩きたい気分の時に聴いてます。
ジャズ喫茶にも行きましたし、ニュージーランドでは小さなジャズライブにも行きました。
そう、ニュージーランドにホームステイした際はホストファミリーがジャズ好きで、ジャズを聴いてたおかげで話が広がった、なんてこともありました。
やっぱり知識は財産です。
ジャズを語る、なんて偉そうに書きましたが、別に専門的な知識もないので、ここのピアノがどうだとか、演奏者がどうだとか、そんなことは分かりません。
なのでこの記事を読んでカッコいい気分に浸りたいと思ってくれた人のために、オススメだけ少し紹介します。
まずはハービーハンコック。
僕が一番好きなジャズミュージシャンです。
有名なのは処女航海やカンタロープ・アイランドですが、普段ロックばかり聞いてるような人に聞いて欲しいのはウォーターメロン・マンかThat Old Black Magic。
テンポが良くて文句なくカッコいいです。
聴きやすいのはオスカーピーターソン。
これはもう別に何を聞いても、名前を打って出てきた曲を聴けばいいと思います。
CDレンタルショップでは見たことありませんが、ピーターマーティンもかっこいい。
ParabolaとKate's danceは逃せません。
気が向いたらYouTubeで聴いてみてください。
まぁそんな感じです。
ここまで読んでジャズに興味が湧かなければ、映画のセッションでも観てください。
結局ジャズについて書いたのは最後の数行程度になりました。
まぁいいです。
自己満足の場として設けて、自己満足できたので。
さて、帰りはマイルスデイビスでも流しながらゆっくり行きましょうか。
秋の夜長にKEY TALKなんてあまりにも風情がないので。