「『X』な」って言ったそこのお前、
お前みたいな奴がおるからガソリンの値段が上がり続けるんじゃ。
この世で最も愚かな指摘。
クソつまらん。
自分の部屋の机の下から一生出てくるな。
イーロン・マスクがトップになってからというもの、良いことがマジで一つもない。
僕はずっとアップデートしていないので、ホーム画面上部にまだあのキュートな鳥さんが飛んでいるわけだが、にしても使用の変更は適応される。
うざったすぎるインプ稼ぎのアラビア語はもはやここで言うまでもない。
そんな誰でも言えることを言うためにわざわざ筆を取ったわけじゃない。
今回僕が物申したいのは、やたら流れてくる漫画広告アカウントとよく分からないオリジナルクイズアカウントである。
まず前者。
漫画の面白いシーンを切り取って途中まで載せ、でも最後までは見せずに
「続きはアプリで」
と言ってくる。
ウザすぎる。
先が気になるのもウザいし、なんとなくつい読んでしまうのも鬱陶しい。
広告としてはよく機能しているのだろうが、いやもうそんな話ではない。
それに時間をとられる自分にも腹が立つ。
しかもいつぞやに読んだ漫画は、新人賞的な賞を取った漫画で、読み切りの1話をまるごと載せたものであったが、この内容が島田荘司の『占星術殺人事件』の史上最高のトリックをほぼ丸パクリしたものだった。
あれをTwitterに流したカスのせいで、同作を未読の人々から、あのトリックが明かされた時の感動が奪われてしまう。
これには大いに腹が立った。
ミステリ好きとして、本好きとして、何より同作のファンとして、まぁよくもこんなことをやってくれたなと思った。
その読み切りの作者にも思ったが、それ以上に、あれほど有名な作品のトリックをなぞりながら何の確認もせずに世に放り出す出版社に呆れと怒りが湧いた。
まぁもうそれはひとまず置く。
とにかく対策として、流れてくる漫画広告は条件反射で全て読まずにブロックするようにしている。
一つ残らず、全てである。
しかし、これがまるで役に立たない。
マンガアプリ、嘘みたいな量ある。
マジで無限に湧いてくる。
webマンガって一体この世にどれだけ存在するのか。
ドカンから湧いてくるクリボーくらい無限に流れてくる。
というわけで、この「見たもの全てブロック作戦」は失敗である。
もうなんかたまに読んじゃうし。
そもそも流れてこなければいいのであるが、AIは賢いので流してくる。
これはつまりAIとの戦いなのである。
機械風情に僕が負けるわけがない。
続いての策を練る。
漫画広告のウザいところは、なんと言っても(1/4)みたく、4ツイートにまたがって漫画を載せておきながら、いざ最後の4ツイート目にいくと中途半端な場面で終わっているところである。
(1/4)と書くなら、ちゃんと(4/4)でキリよく終われよと。
お前が始めた話なんやから、オチまで喋って終われよと。
三谷幸喜の赤い洗面器の男みたいな手は心底嫌いである。
オチのない話をする奴も嫌いなのに、オチまで辿り着く前に自主的に話をやめてくる奴なんか好きなわけがない。
しかも「オチが知りたかったらこれダウンロードして」とまで言ってくる。
傲慢この上ない。
ただ、ここにこそ問題解決のヒントが隠されているのである。
そう、(1/4)がウザいのであれば、それを見えなくしてしまえばそもそも(2/4)以降は見なくて済むのである。
名付けて、「赤子のうちに始末しろ作戦」である。
Twitterには「キーワードでミュート」という便利な機能がある。
あるキーワードを含むツイートを全て見えなくしてしまうという機能だ。
これに「1/」というキーワードを入れる。
すると、(1/x)というツイートは全て表示されなくなる。
つまり途中まで流してアプリに誘導するカスのツイートは僕の視界から消えるというわけだ。
これは絶大な効果を発揮している。
見えなくなることで見なくなる。
見なくなることでAIが学習し、流してこなくなる。
僕の勝利である。
問題は、漫画広告以外の(1/x)と書かれたツイートも流れてこなくなることだが、140字の制限がある中でそれを守れずに長々書いてくる奴なんかに国語が出来るわけがないのだから、別に読む必要はない。
そのほとんどが長いだけでほぼ中身のないものである。
短くまとめろ。
そして二つ目、オリジナルクイズアカウントである。
昨今のクイズブーム、謎解きブームによって、オリジナルの暗号クイズみたいなものをやたら流してくるアカウントが増えた。
厄介なことに、これも画像でツイートしてくるため、なんとなく考えてしまう。
考えてしまうのもダルいし、そのリプ欄にいる「わかりました!」みたいな報告だけしてくる奴もウザい。
「◯◯が××ですね」みたいな、さも「自分は分かってます」風のヒントの出し方をしてくる奴も癪である。
おまけに作者は「答えは19時にツイートします」とかのたまうのである。
なんで19時まで待たねばならんのだ。
今知りたい情報は今教えろよ。
答えもだいたいしょうもないし。
「眠れない夜に」とか「おやすみの前に」とか言ってツイートしてるけども、そんなもん考えとるから眠れやんのじゃ。
考えさすな。
寝かせろ。
働き者の日本人の貴重な睡眠時間を奪うな。
これはもう全ブロックである。
幸い、マンガアプリほどの数はない。
全てに共通するキーワードがないため、ミュートにすることは難しいが、全ブロック作戦で対処し切れる数である。
僕にクイズを出そうもんなら、即座に切り捨てる。
伊沢拓司をしばけ。
クイズ王から王冠を奪う方法は、クイズ対決でなく早切り対決である。
怒りを込めて書いていたらこんな時間になってしまった。
時間を奪う的な意味で言うと、このブログも相当なものである。
ミヒャエル・エンデは『モモ』の世界の中で「時間泥棒」を「効率化を求めるあまり、せわしなく、余裕を失わせるもの」として描いてある。
最近では「他人を待たせること」を時間泥棒とする風潮があるが、エンデは「他人を待たせることを時間泥棒であるとするような過度な効率化を求める人」を時間泥棒としているわけである。
ある意味、今の僕はエンデの言う時間泥棒であるのかもしれない。
まぁしかし、モモがwebマンガ広告に流されてマンガアプリを山のようにインストールし、しょうもないオリジナルクイズに頭を悩ませていたとするならば、僕はむしろ灰色の男でありたいと思う。
効率効率効率!